2009-06

207 心配事

◆人は誰でも心配事というものが絶えません。


 そんな人に少し心強い情報かもしれませんが、私たちの頭を悩ます心配ごとのうち、
 本当に現実化するものは、わずか4%にすぎないというデータが残っているそうです。

 あとの、96%は心配していたようなことが起こっていないというのです。



◆そう考えると、「○○に挑戦したいのだけど、うまくいくか心配です」


 このようなことを考え、もし一歩が踏み出せないようなことがあるとしたら・・・
 とても勿体ないことかもしれません。


 心配するあまり、問題が起こらないように、行動を控えてしまうということが、何よりも
 一番の問題ではないでしょうか。


 この統計をから、実際にやってみると、心配していたことがうそのように、ことが前進すると
 いうことが案外あるはずです。


206 失敗は動いている証拠

◆「失敗」は嫌なものです。


 失敗して怒られる
 失敗してやり直す
 失敗して非難される


 できることであれば、避けて通りたいものです。


 でも、「失敗」というものは、行動している証拠なのです。


 考えているだけ
 思っているだけ

 それで、行動しなければ、失敗はしないかもしれません。しかし、成長もなければ、
 成功もありません。



◆もし結果を残したいと思ったら、行動が必要です。

 ところが、残念ながら毎回毎回、成功するとは限りません。
 数多く失敗も経験するはずです。

 要は、失敗しているということは、様々な行動をしているということです。


 日々の失敗など、人生の中で大きなマイナスになるものなど、皆無に等しいのです。
 むしろ、積極的に行動を起こし、困難にぶつかり、失敗を繰り返し、自分自身を成長させる
 ということを繰り返すことで、強い自分を作ることにつながるのです。


 積極的に行動する気持ちを忘れないようにしたいですよね。


205 壁を突破する

◆ビジネスをしていると色々な壁にぶつかり、悩みます。

 特に近年の金融危機で、そのような壁がより多く、より高くなったと感じている方も
 いるのではないでしょうか。


 売り上げがあがらない
 利益が出ない
 提案が通らない
 お客様が話を聞いてくれない
 部下が・・・
 上司が・・・
 ・
 ・
 ・


 人により壁は色々とあると思いますが、それを突破するための大原則、それもどれにも
 共通して言える大原則があります。


 それは、「原因は自分にある」と考えることです。


◆例えば「業績が悪い」。

 それは、最近の不景気がいけない。

 そう言ってしまうと、話が進みませんし、何の解決にもなりません。
 自分自身では何となく納得してしまっているかもしれませんが、業績を改善させることは
 到底できません。


 不景気より景気が良いほうが、企業を経営する上でやりやすいという側面があることは
 否定できません。

 しかし、

 今の経済状況で、私はどうすべきか。
 私は何を変えればいいか。
 私はどう動けばいいか。


 すべて「私」を起点にして、どうすべきかを考えるのです。


 人に対しても同じです。

 上司や部下、同僚を変えたいと思っても、それは簡単なことではありません。
 人を変えるなどと言うことは、本当に大変なことです。

 そうではなく、自分自身が変わり、うまくいく方法は無いかと考えるのです。

 人を変えるより、自分自身を変えるほうが何倍も何十倍も簡単なことです。


 壁を突破するには、まず、「私は・・・?」と自分を主語にして、解決に当たることを
 お勧めします。


204 居心地の悪い場へ身を置く

◆人はどうしても居心地の良い場所を好むものです。


 気の知れた仲間のいる場所
 行きつけの飲み屋
 自宅
 ・
 ・
 ・


 しかし、そのような場所にだけこもっていると、成長も限られますし、新たな発見と
 いうものも少なくなりがちです。


 逆に、


 まったく新しいことをやってみる
 知らない人の輪へ入ってみる
 新しい場所へ行ってみる
 ・
 ・
 ・


 このように自分自身の行動を広げ、進んで居心地の悪い場所に身を置くことを
 経験することで、新しい知識を吸収出来たり、新しい人脈が広がったりしていくのです。


 居心地の良い場所でぬくぬくしているだけではいけないのです。


203 当たり前ではない情熱

◆「群を抜く方法は、当たり前の仕事を、当たり前ではない情熱で行うことである。」
                                               レターマン



 日々の仕事の中に、ルーチン化している、いわば当たり前のようにこなしている仕事と
 いうものは、案外多くあるものです。


 そのような仕事でも、自分自身を成長させる糧が数多く詰まっているものです。
 ルーチンワークだからと言って、いつもと同じことを毎日繰り返しているだけだと、
 そこから、成長・進歩は望めません。


 成長・進化・進歩を望むのであれば、そのような当たり前のことに、他者では考え付かない
 情熱を注ぎ、突き詰めていくことが大切になってきます。



◆どんなに当たり前のこと、普通のこと、誰にでもできること、誰でも知っていること、であっても、
 他人には無い情熱を注ぎ、究極にまで突き詰めていくと、それが非凡になり、群を抜く
 存在となることにつながるのです。


202 笑顔の力

◆笑顔はあげても減りませんが、もらった人は豊かになるものです。


 先日、8か月の息子をつれ、比較的込んでいる電車に乗りました。


 車内には本を読む人、新聞を読む人、眠っている人、携帯をいじっている人、
 様々な人がいますが、皆、仕事前の時間を、人それぞれ過ごしていました。


 その中にいつもとは違う、赤ん坊が入っていたのです。



 息子は誰にでもかまわず、周囲に笑顔を振りまいていました。

 するとその顔を見たビジネスマンたちも、とたんに笑顔で息子の顔を覗き込んでいます。

 今でも、息子の周りは笑顔で囲まれ、何か温かいものを感じたことを思い出します。



◆しかし、人はあまり知らない人に笑顔を見せることはありません。
 電車は勿論、道やエレベータ、レジでお金を受け渡しするとき、その他、様々な場面で
 知らない人と接します。


 ところがお互いが笑顔で向き合うことはとても少ないことです。


 ここで少し気を使ってもらった時などに、お互いが笑顔で接し合えるような人が増えると、
 どんどん日本は温かい国になるのでは、そんなことを息子を抱きながら思いました。


201 思う存分楽しむ

◆「何かを持っているのに
 それを楽しまないという法は
 ありません。
 人生は短いのだから
 思う存分楽しまなければ」

                  アメリカの絵本作家 ターシャ・テューダー



 今、様々なものに囲まれて私たちは過ごしています。
 様々な幸せに囲まれて私たちは過ごしています。


 その今持つものに感謝し、今を楽しまなければ、いつ楽しむのでしょうか?


◆人は、どんどん上を目指していくといいます。

 お金も手にすれば、さらに欲が大きくなるといいます。

 ターシャ・テューダーの言葉には、そのようなさらに大きくなる欲を戒め、
 足るを知ることが大切だ、そのように言っているのでしょう。


200 したほうがよいこと

◆現代人は、忙しい毎日を送っているので、どうしても、目先にある「やらなければならないこと」
 に没頭し、時間を費やしてしまいます。



 この「やらなければならないこと」にあまりにも目が向くために、「したほうがいいこと」と
 いうものが疎かになっていないでしょうか。



◆「したほうがいいこと」というのは、どうしてもやらなくても、すぐに困ってしまうことが
 ないために、忙しいと後回しになってしまうものです。


 しかし、この「したほうがいいこと」というところに、自分の未来を望む方向へ進める
 エッセンスがつまっているものなのです。


 自分自身が考える、「したほうがいいこと」にはどのようなものがあるでしょうか?
 それを、少しずつでもこなしているでしょうか?


 将来、望む方向へ進むために、「したほうがいいこと」というものをチェックすることを
 忘れないようにしたいものです。


199 僕は不器用だから

◆「僕は不器用だから、人一倍練習してやっと追いつける」
                                       松井 秀喜



 松井といえば、高校生の時から話題となり、巨人に入団、今はニューヨーク・ヤンキースに
 在籍中の日本を代表する野球選手です。


 この松井の言葉を見ると、現在の彼がある理由もわかる気がします。



◆成功している人と言うのは、大抵、並々ならぬ努力を積み重ねています。
 いわゆる一般人と言われる人と比べて、何倍も何十倍も努力をしたからこそ、今の姿と
 なっているのです。



 今の姿は何もある日突然できたものではないのです。
 過去の行動が積み重なり、今を作り上げているのです。


 今は、もう出来上がっています。

 しかし、未来を作るには今の考え方、行動によります。

 目指すべき道に向かって、謙虚にコツコツと日々努力していくこと、それ以外に、望む未来を
 作る方法はないのです。


198 いかに対処してきたか

◆人は、経験から様々なことを学びます。


 塩の味を知るには、本で読み、人から聞き、目で見るよりも、ぺろりとなめてみることが
 一番早いものです。


 ビジネスにおいても、


 「あの時の経験が役に立った」


 そのようなことを思ったこともあるのではないでしょうか。



◆このように過去の経験を次に生かすことができるということは、その過去にあることを
 経験したとき、仮にそれが成功したものであれ、失敗したものであれ、どちらにしても
 自ら考え、立ち向かい、対処し、行動するということで、次に生かすことのできるエッセンスを
 体に吸収していったのです。


 仮に、ただ漠然と言われたことをこなすだけ、自分で考えもしなければ、自分の意志で行動も
 しない、そのような経験に過ぎなければ、次に生かすことのできるエッセンスは非常に小さな
 ものでしかないものです。



◆イギリスの劇作家 バーナード・ショーは次のような言葉を残しています。




 「人間が賢くなるのは、経験によるのではなく、経験に対処する能力に応じてである。」



 日々の様々な経験を、漠然とこなすのではなく、自分の血となり肉となるよう、考え、行動する
 ということが大切になってくるのでしょう。


197 問題のその奥にあるものは

◆表面上、見えている問題というものは、単なる「現象」でしかないことが往々にして
 あるものです。


 例えば、腕から血が出て痛いとき、とりあえず、バンドエイドを貼ったけれども
 しかし、実は骨折していた。
 言うまでもありませんが、根本的な解決をするのであれば、骨折を治す必要があります。


 しかし、表面に見える問題に対処すると、実は、骨折した腕にバンドエイドを
 貼ったようなもので、出血は止まるかもしれませんが、根本的な治療には至らないと
 いうことがあるものなのです。


◆冒頭にも出てきましたが、表面上に見えている問題というものは、「現象」であることが
 多いものです。


 本当の問題は、その奥に隠されています。
 もしかしたら、その奥の問題も表面的なものにすぎないかもしれません。
 そのさらに奥に深い根が張られていることも考えられます。


 そのような奥深くにあるものを見るためには、次のようなことが大切になってきます。

  ・様々な角度からその問題を見てみる
  ・その問題に対して「なぜ起きているのか」ということを繰り返し考えてみる

 一言で言うと、「洞察力」となるのだと思いますが、テレビの政治や国際問題等を題材に
 「この問題を打開するにはどうすればよいのだろうか?」ということを、常日頃から考え
 「洞察力」を磨くことが大切なのでしょう。


196 自分自身の努力次第

◆「学歴」というものが、関係のない時代になってきているが、まだまだ色々な場面で、
 影響力を残しているのが現状だと思う。


 能力的な差があるにもかかわらず、学歴の高い、能力の低い人材を登用する、採用する
 ということは、普通に考えても何かおかしいものがあるので、是正されるべきである。



 しかし、いくら学歴の壁がなくなったとしても、不遇な状況を人のせいにしたり、
 つまらない言い訳をしたりしている人に対しては、光があたることはないだろうと
 いうこと。



◆そもそも、学歴の差はどこから来るのかと言えば、幼少期からの勉強量の差から
 生まれるものだ。


 学歴のある人は、学歴のない人と比べて、勉強量が多かったからこそ、良い学歴を
 身につけることができている。


 だとしたら、学歴のない人は、今からでも、それを逆転するほど勉強する必要がある。
 また、そのような気構え、心構えが必要だ。



◆もちろん、成功するのに必要なものは「学歴」ではない。

 しかし、高学歴者という人は、ここにいたるまで、努力してきている。


 成功するために必要なのは、ひとえに自分自身の「努力」だということを忘れてはならない。


195 行動の基準

◆企業は、利益を追求し、存続させることを目的としている。

 そのことは否定することはできない。


 しかし、「利益追求」に目を向けるあまり、不祥事を起こすようなことがあっては本末転倒。


 まずは、正邪を行動の基準としていなければ話になりません。

 要は、行動がルールに沿っているか否か。

 ルール違反して利益を追求するなどもってのほかです。



◆しかし、ルールと言うものは、万能ではありません。

 どちらとも言えない、どちらともとれるようなグレーゾーンというものがに存在します。


 このようなグレーゾーンについては、善悪で判断すべきです。


 社会的に良いことをしているか?
 法律違反ではないが、何か後ろめたいことはないか?


 自分だけ、自分の会社だけが得するような判断をし、行動すると、後で大きなしっぺ返しを
 受けることもあります。

 後から泣かないよう、しっかりと規律ある判断基準を持って行動したいものです。


194 恥の文化

◆日本は古来より


 「恥の文化」


 というものを受け継ぎ、重要視してきました。


 この文化が、特定の宗教をもたない日本人に規律を与え、諸外国からも礼儀正しいと
 言われる所以だと思います。


◆しかし、最近では、


 電車の中で・・・
 街で・・・
 学校で・・・


 自己と中心とした行動が増えているように思います。
 それは、この「恥の文化」というものが、薄れているということではないでしょうか。


 例えば、お金があっても給食費を払わない親がいるといいます。

 以前であれば世間の目を意識し、考えられないことなのですが、家を持ち、高級車に乗り、
 海外旅行にも行くけれども、子供の給食費は払わない。

 払えないのではなく、払わないのです。

 自分の権利だけは立派に主張するにも関わらず、義務を果たさない。

 「恥の文化」が根付いていれば、そんなことはないように思います。


◆「恥の文化」が規律ある日本を作ってきました。

 古来より受け継がれてきた、この文化をどのように後世へ伝えていけばよいのか。

 学校はもちろん、家庭での教育が間違った方向に進んでいるということなのかもしれません。


193 平凡が非凡を作る

◆多くの非凡な人は、平凡なことを積み重ねることができる人です。


 平凡なことを日々、しっかりとやりきることで非凡になっていく。


 と言うことは・・・。


 非凡になりきれないということは、平凡なことをやりきることができないということ。


◆1回ごとは、とても小さな簡単なことであっても、それを日々積み重ねるということは
 とても力がいることです。


 毎日ラジオで英会話を聞く
 毎日腕立て伏せをする
 毎日ジョギングをする
 毎日親孝行をする
 毎日ピアノを練習する
 毎日水泳をする
 ・
 ・
 ・


 何でもいいのですが、「毎日」という言葉を取り除くと、どれもそれほど大変なことでは
 ないのですが、この「毎日」という言葉をつけると、とたんに難易度が上昇します。


 しかし、非凡になるためには、この「毎日」ということが必要になってきます。
 この「毎日」ということを意識せず、非凡になるということはあり得ないはずです。
 非凡な人とはこの「毎日」を実践し、平凡なことを全力で取り組んできた人ということなのです。


192 経験は自信をつくる

◆どんなに経験豊富な人であっても、一番最初は初心者であり、未経験者です。


 人は新しいことに挑戦する前、必要以上に恐れを感じるものです。

 しかし、それはごく当たり前のことで、やったことがないから、わからないのです。
 その挑戦しようと思っていることが、どの程度困難を伴うものなのかが。


 そして、やったことがないのだから、できるか、できないのかもわからない。

 一歩踏み出せない人は、「できないかも」と考え、躊躇してしまうのです。



◆しかし、それでは、何も始まりません。

 冒頭で言ったとおり、誰しもが、最初は初心者です。
 それに例外はありません。

 今、上手にできているからと言って、前から上手だとは限らないのです。
 不安の中、第一歩目を踏み出し、失敗し、試行錯誤を続け、今に至っているのです。



 現横浜市長の中田宏氏は次のような言葉を残しています。

 「チャレンジは経験をつくる。
 経験は自信をつくる。
 自信がもう一回り大きな次のチャレンジを生む。」


 ビジネスでは、実績というものがとても重要になります。

 しかし、実績を積むということは、経験が必要になります。
 経験を積むには、チャレンジが必要になります。

 数多くのチャレンジ。それが、経験となり、実績となり、やがて自信となっていくのです。


191 正当な評価

◆三国志の英雄のひとり、劉備は、「桃園の誓い」が有名です。

 関羽、張飛と義兄弟の誓いを立てた、三国志冒頭のエピソードです。



 そして、時は流れ、最終的には、劉備率いる蜀は敗れ去り、曹操率いる魏が
 中国を統一することになります。


◆蜀は破れ、魏が勝った。

 理由は一つではもちろんないですが、その一つに、この桃園の誓いがあったように
 思えてなりません。


 人材の評価、登用において、劉備は桃園の誓いが足かせになっていなかったでしょうか?

 それが証拠に関羽が戦に負け、殺されたとき、周囲の反対に耳を傾けず
 無謀にも呉へ報復に行きます。


 逆に魏の曹操にはそのようなしがらみがなかった。
 新参者だとしても、力があれば、全く差別をしなかった。


◆人材の登用、評価に大切なのは、公平性です。

 公平であるからこそ、仮に自分自身の評価が低かったとしても、納得できるのです。
 次に頑張ろうという気持ちが起こってくるのです。

 しかし、登用、評価に私情が挟まっていたら・・・?

 リーダーとして戒めるべきことです。


◆また、話は変わりますが、中小企業は、子の代でつぶれてしまうことが多いと聞きます。

 これは、力なきものが、会社を引き継いだ結果としか言えません。

 親の気持ちとして、子に会社を引き継ぎたい、親族へ会社を引き継ぎたいという気持ちは
 わかります。

 しかし、その引き継いだ子、親族に力がなかったとしたら、今まで働いてきた従業員は
 離れていきます。


 社長として会社の存続を望むのであれば、有能な人物へ会社を引き継ぐという視点で
 後継者選びを検討すべきだと思いますがいかがでしょうか?


190 謙虚な気持ち

◆「私は何もできない。しかし、何でもできるお前たちを率いてきたのは私である。」
                                                   劉邦


 「実務」という点では、劉邦にはほとんど才能は無かったと言っていいかもしれません。


 しかし、人望があった。
 人を引き付ける何かを持っていた。

 それが、項羽を倒すという偉業を成し遂げた理由です。


◆また、人望があっただけではなく、冒頭の言葉にもあるとおり、劉邦は自分自身で
 「私は何もできない」ということを認めています。


 人は、自分自身を大きく見せたくなるものです。
 見栄を張りたくなるものです。

 しかし、劉邦は自分は無学無能な人物であるということを自ら認め、他者の力を
 うまく借りているのです。

 裏を返すと、そのように自分自身で自分の足りなさを自覚していることで、他者の言葉を
 謙虚に受け入れることができたといえるのでしょう。

 そのような謙虚さが、有能な人物たちにとって働きやすい環境となり、有能な人物を
 劉邦の周囲に集める要因となったと考えることは想像に難くありません。


◆今の世も同じです。

 自分ひとりでできることなど、たかが知れています。

 周囲にいる有能な人物の力を借り、協力しながらでなければ、大きなことを起こすことは
 できません。

 そのためには、謙虚さが必要です。
 自分を前面に押し出すのではなく、周囲の力をうまく引き出す、それがリーダーの資質と
 いうものなのでしょう。


189 負け方

◆劉邦は、項羽に何度も何度も負けた。


 しかし、最後の一戦で勝ったことで、中国の皇帝となることができた。


 劉邦の目線から見ると、99回負けても、最後の1回に勝てばよいということを
 教えてくれています。

 そもそも1回で勝とうと思うことが、高慢なのかもしれません。

 今の世も同じで、何度も何度もチャレンジし、何度も何度も失敗し、何度も何度も創意工夫を
 繰り返す。


 その結果、最終的に成功することができる。

 人はそうやって成長していくものですし、そうやって成長していく必要があるのだと
 思います。


◆そして、項羽の目線から考えてみるとどうでしょうか。


 99回勝っているにもかかわらず、1度の敗戦によりすべてを失っています。


 劉邦は99回負けても大丈夫だったけれど、項羽は1回負けて倒れてしまった。


 これは、負け方に問題があると言わざるを得ません。



 「何度も失敗を繰り返し、その失敗から学び次につなげる」


 この考え方には大切な前提条件があります。

 それは、失敗しても次につなげる余力を持つということです。

 失敗により再起不能になってしまってはいけないのです。


 1度の失敗で全財産を失ってしまった。
 1度の失敗で家族を失ってしまった。
 1度の失敗で健康を失ってしまった。


 このように立ち上がることのできない失敗は避けなければいけません。
 それこそ、項羽のように1度の負けが、致命傷となってしまいます。


 小さな負け、小さな失敗を繰り返す。
 そのような小さな負けから多くを学び、最終的に成功へつなげていくのです。

 劉邦と項羽の違いはまさにそこにあったといえるのでしょう。


188 問題にぶつかっていく

◆何か問題が起こると、人は、その状況から抜け出したくなるものです。

 できることであれば、その状況から逃げ出し、自由になりたくなるものです。


 しかし、皮肉なもので、ある問題から運良く逃げだせたとしても、また別の問題が
 発生するのです。

 ある意味、人生は問題の連続なのです。



◆このような状況を打開するには、問題に対して自分自身から飛び込んでみること以外に
 解決策はありません。

 問題から逃げださず、積極的にぶつかってみるのです。


 今までうまくいっていたけれど、うまくいかなくなってきた。

 そのように今までと違う状況になってきたときは、新しい可能性が広がってきているチャンスと
 とらえ、その状況を解決していくのです。



◆問題に対して真正面から取り組み、解決していく。
 途中には困難が伴うこともあると思います。

 しかし、その過程含め、そのすべてが自分自身の進化・発展につながっていくのです。


 裏を返すと、

 問題がない
 問題を解決しない

 そのように過ごしていると、成長することができないのです。


 仮に「問題がない」ように見える状況にいたとしても、問題意識を持ち、行動することで
 今まで見えていなかった問題点が浮き彫りになってきます。

 そのような浮き彫りになった問題を解決していくことで、日々成長していけるのです。


 問題がなければ自分で問題を見つけるという意気込みを持つくらい、積極的に
 問題に対して接していきたいものです。


187 コミュニケーションの基本

◆人とコミュニケーションをとる。

 これは、ビジネスのみならず、日々の生活においての基本だということは
 誰しもがうなずくところでしょう。


 そのコミュニケーションにおいて、話の内容以上に大切なものがあります。



◆それを表してるのが、メラビアンの法則です。

  話の内容 7%
  話し方 38%
  ボディーランゲージ 55%

 これが話をしているとき、相手に伝わる印象だということです。


 確かに、母国語以外(例えば英語とか)では、面と向かって話をするよりも
 電話でのコミュニケーションのほうが難易度が高く感じます。そのようなことを
 考えると、ボディーランゲージの重要性にはうなずけるところです。


 また、話しかけても、こちらを向かず別のことを行っている人との話と言うのは
 話の内容は覚えていなくても、その行為自体が、あまり良い印象を持たず覚えている
 ものです。


◆話をする時には、相手の方、相手の目をみてきちんと話をするということが、
 コミュニケーションの基本だということが、再認識できるように思います。


186 雨の日には・・・

◆日々の運動が健康に良いことは、私たちは知っています。

 英語を話せるようになりたければ、日々の勉強が必要だということは知っています。

 資格を取りたければ、本を読み知識を吸収していくことが必要だということは知っています。



 私たちは、何か目標に向かっていくためにどうすれば良いかということを
 案外知っているものです。


 ところが、「知っているだけ」ではないでしょうか?


◆知っていることを実践する。

 それにより、成功へ近づいていきます。


 みんなが知っている当たり前のことを当たり前のこととして実践する。
 それが成功には必要ですし、成功者と言われる人誰しもが通る道なのです。



◆最後に、そのことを一言で言い表している、偉人たちの言葉を紹介します。



 「より早く、より良く、今やるべきことをやる」
                      ピーター・ドラッカー

 「雨の日には傘をさす」
                      松下 幸之助

 「当たり前のことを、当たり前にやる。それがプロだ」
                      落合 博満


185 あえて嫌なことをしていく

◆人には嫌なこと、やりたくないことというものがあるものです。


 例えば、大勢の前でスピーチをする。

 このようなことは、やりたくないな〜と感じている人もいるのではないでしょうか。


 しかし、「嫌だ」と感じていることこそ、あえて飛び込んでいくことをお勧めします。



◆その理由として、「嫌だ」と考えていたこと、「やりたくない」と考えていたことって
 やってみると、案外簡単にできたりするものなのです。

 自分自身、実は「うまくできそうにない」と思い、結果として「やりたくない」と考えている
 ことってあると思います。

 しかし、それは、いわゆる食わず嫌いというもので、「うまくできそうにない」と思い込んで
 いるだけ、心の中で決めつけているだけ、そういうことが結構あるものです。


◆また、仮に、「苦手意識」を持っているために、「やりたくない」と考えているのであれば、
 そのような「苦手意識」は決定的な弱みとなる可能性があるので、克服すべき点
 であるといえます。

 もちろん、弱みは目をつむり、強みをより強化するという考え方もあります。それはそれで
 正しいものだと思いますが、この弱みというものも、決定的な弱みとなると話は別です。

 せめて、人並みには強化しておく必要があるのです。


◆そして最後に、人はそれほど大きく違いはないものです。

 だとすると、「嫌だ」と思うポイントも、結構似ているものです。

 要は、自分のライバルも、同じようなことを「嫌だ」と考えていることがあるのです。


 なので、あえて、そのポイントを強化することで、人と差別化を図ることができ、一歩リード
 するということにつながるのです。


 そう考えてみると、「あえて、嫌なことをしていく」ということも、理にかなっていると
 思いませんか?


184 時は命なり

◆時は無限にあるような錯覚をしてしまいます。

 しかし、人には寿命がありますので、時は有限なものです。



 ところが、特に若い時には、時が無限にあるかのように錯覚してしまいがちです。

 実際には、今まさに経過している1分、1秒というものは、寿命が1分、1秒ずつ短くなっている
 ということを意味しているのです。



◆まさに、命を削って時を過ごしているのです。


 仮に社会へ多大な貢献をした1日であっても、ただ寝て過ごした1日であっても、
 同じ1日分の命を削って過ごした1日なのです。


 そう考えると、時は有限であるということを意識し、1秒たりとも無駄にはしないという心構えが
 大切になってくると思いますがいかがでしょうか?


183 選択の連続

◆人生というのは選択の連続です。


 人生というと、何やら大ごとのように思いますので、「生活」という言葉に置き換えても
 いいと思います。


 「朝起きる選択」
 「朝食を食べる選択」
 「会社へ行く選択」
 ・
 ・
 ・


◆通常、過去からの経験、毎日の習慣等により、ある選択肢を選んでいます。

 何も考えずに歯を磨く、何も考えずに起きたらテレビをつけるといったことを考えても
 選択が選択ではなくなっているような行動もあります。


 しかし、日々同じ行動をしているだけでは、未来への発展が難しいものです。

 例えば、英語をできるようになりたいと思っていても、そのような行動をしなければ、
 決して英語がしゃべれるようにならないように。


 どこかで、日常の同じ選択の殻を打ち破る必要があるのです。


◆さらにいうと、今の自分は今までの自分自身が選択してきた結果です。

 現在は、今までの選択した結果です。

 決して人のせいにはできないのです。

 そして、未来は過去からつながる、そして現在の選択が反映されていきます。
 もし、未来をより良いものとするためには・・・。

 今、どのような選択をするかによって、良くも悪くも変わってくるのです。


182 当たり前のこと

◆トヨタ自動車の強さの秘密は・・・?と問うと



 「当たり前のことを継続してきたことにトヨタの強さがある」


 と言う人がいます。



 また、中日の落合監督は


 「当たり前のことを当たり前にすることがプロだ」



 と言っています。


 そして松下幸之助氏も成功の理由はと問われ、




 「雨が降ってきたら傘をさすことだ」



 と言っています。


◆どなたも、当たり前のことを行うことの大切さを説いています。


 確かに考えてみると、多くの人は当たり前のことができていないのかもしれません。


 例えば、体には毎日運動したほうが良いということは多くの人は知っています。
 しかし知っているだけで実践しない人が多い・・・。


 また電車内にゴミが落ちていたら拾ったほうがいいということは、誰でも思います。
 しかし、そのゴミを拾う人はいない・・・。


 英語を話せるようになりたければ、毎日英語の勉強をすれば良いことはわかっている・・・。
 でも・・・。



◆やったほうがよいにも関わらず、やれていないこと。


 私の場合は特に、このようなことを少しでも実践できるよう、心を入れ替える必要が
 ありそうです。



181 楽しんでいるものには及ばない

◆何でも、義務感だけで、行っている人よりも好きで行っている人には勝てません。


 そして好きで行っている人も、それを楽しんで行っている人には勝てません。



 それを表す言葉が論語にあります。


 「子曰く、之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好むものは、之を楽しむ者に如かず。」
 (先生がおっしゃった。何をするにも、知っているというものは、好きだというものには
 及ばない。それが好きだというものは、楽しいというものには及ばない。)



◆この「好きだ」、「楽しい」という境地に入っていくには、自分自身の考え方を
 見直す必要があるかもしれません。


 例えば、日々の仕事。


 ただ義務感だけで働いていても、「好きだ」、「楽しい」と思える境地には到底達し得ません。

 今や家庭にいる時間よりも仕事をしている時間のほうが長くなってきていますから、
 「好きだ」、「楽しい」と思って仕事をしたほうが断然いいに決まっています。

 ですので、毎日の業務を自分なりに考え、能動的に行動してみるのです。

 仮に、ルーチンワークであったとしても、自分なりに改善し、短時間でこなせるよう工夫して
 みるのです。


◆「好きだ」、「楽しい」とは、人の感情です。

 気持ちの持ち方で、見方が180°変わってきます。


 日々の仕事に関することに対して、あえて突っ込んで調べてみる。
 日々の仕事をゲーム感覚で行ってみる。


 今のままでは楽しいと思えないようであれば、このように少し自分自身の考え方を
 変えてみるのもいいかもしれません。


 どんな方法でも、仕事を楽しいと思えたらこっちものものです。


 これからの人生が楽しいものになること間違いありません。


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「一隅を照らす」の筆者「woodship」と申します。

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