2009-06

190 謙虚な気持ち

◆「私は何もできない。しかし、何でもできるお前たちを率いてきたのは私である。」
                                                   劉邦


 「実務」という点では、劉邦にはほとんど才能は無かったと言っていいかもしれません。


 しかし、人望があった。
 人を引き付ける何かを持っていた。

 それが、項羽を倒すという偉業を成し遂げた理由です。


◆また、人望があっただけではなく、冒頭の言葉にもあるとおり、劉邦は自分自身で
 「私は何もできない」ということを認めています。


 人は、自分自身を大きく見せたくなるものです。
 見栄を張りたくなるものです。

 しかし、劉邦は自分は無学無能な人物であるということを自ら認め、他者の力を
 うまく借りているのです。

 裏を返すと、そのように自分自身で自分の足りなさを自覚していることで、他者の言葉を
 謙虚に受け入れることができたといえるのでしょう。

 そのような謙虚さが、有能な人物たちにとって働きやすい環境となり、有能な人物を
 劉邦の周囲に集める要因となったと考えることは想像に難くありません。


◆今の世も同じです。

 自分ひとりでできることなど、たかが知れています。

 周囲にいる有能な人物の力を借り、協力しながらでなければ、大きなことを起こすことは
 できません。

 そのためには、謙虚さが必要です。
 自分を前面に押し出すのではなく、周囲の力をうまく引き出す、それがリーダーの資質と
 いうものなのでしょう。


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Author:woodship
「一隅を照らす」の筆者「woodship」と申します。

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